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医師国家試験の模試はどれがおすすめ? 模試の種類や選び方を解説

医師国家試験に合格するためには、模試の活用が必須です。この記事では、模試を受けるメリットや、受験可能な模試の種類について解説します。季節ごとに模試の選び方について説明しているため、模試に関する基本的な知識を知りたい人は、ぜひご覧ください。読了後は、自信をもって模試に挑めるようになっているでしょう。

医師国家試験の模試の目的

医師国家試験の模試は、ただ漠然とこなすのではなく、明確な目的をもつことが大切です。目標を見据えて勉強することで、本番までの長期間のモチベーションを保ち、よりよい成果を出せることでしょう。

ここでは、模試を受ける際に意識したい主な目的を5つピックアップします。

全国での自身の位置を知れる

医師国試の模試では、全国の受験者全体から自身の成績の順位がわかります。国試では、必修問題以外の要素を扱う一般・臨床問題は相対基準で評価されます。

相対基準はほかの受験者によってボーダーラインが決定されるため、ほかの医学生がどの程度の実力をもっているのかを知ることは合格を目指すうえで重要です。模試の結果から客観的に自身の位置を認識し、より力を入れるべき分野を検討しましょう。

なお、国試は例年1万人程度が受験し、90%前後が合格しています。下位1割より上位に入っていれば合格できる計算ですが、時期が進むにつれて全体の実力も高まっていきます。気を抜かず、ほかの医学生の実力も加味して学習計画を決定しましょう。

苦手分野がわかる

模試を受けることで、自分の苦手分野を発見できます。国試では、一般的にさまざまな分野(各医学関連分野・医学総論・公衆衛生など)が出題されますが、このすべての分野を完璧にマスターすることは困難です。十分に習得したつもりであっても、試験本番で正答できるとは限りません。

特に、分野別での学習は、各人の得手不得手によって分野ごとの実力が偏りやすくなります。模試の結果から、苦手分野を早いうちに発見することが大切です。

一通り学習が終わった時点で模試を受ければ、どの分野から復習していけばいいのかがわかるため、勉強の計画を立てやすくなります。模試を定期的に受けることで、得意な分野を伸ばし、苦手の克服に努めましょう。

国試問題の傾向がわかる

模試を受けると、国試の出題傾向をつかむのに役立ちます。模試を主催するそれぞれの予備校は、より本番に近い試験となるよう、独自に調査した傾向を問題内容に反映させています。

これにより、自身の調査・分析だけでは把握しきれない国試の出題傾向を知ることができます。

また、過去問にはない新しい問題に出会えるため、いつでも新鮮な気持ちを忘れずに勉強に取り組めるところも大きなメリットのひとつです。もちろん、本番同様に過去問をもとにした問題も出題されるため、試験を総合的にカバーできます。

合格のために知っておかなければならない知識を幅広く吸収するために、模試の存在は重要です。

本番に近い練習ができる

本番に近い環境で問題を解くことで、実際の試験でのシミュレーションができます。たとえば、本番の回答時間内で正確に最後まで問題を解ききるためにはペース配分が大切です。

試験自体に慣れておくことで、難しい問題に焦って時間をかけたりせず、余裕をもって回答を進められます。

1問ごとにかける時間や、見直しに残しておきたい時間を感覚的に身につけられるよう、模試を利用して反復練習しましょう。

モチベーションを維持できる

模試を受けることで、国試に対するモチベーションを向上・維持できます。本番のみを目指してただ勉強するだけでなく、小目標として模試の成果を設定しましょう。

前述した苦手分野の克服といった目的をもって模試を受け、成果を出せれば本番での自信につながります。また、不足があればよりストイックに勉強に打ち込む理由付けができます。

意欲的に試験勉強を続けていくためには、定期的に模試で成功・失敗経験を積み、最終的な国試合格までの道筋を明確にすることが大切です。

医師国家試験の主な模試の種類

医師国家試験の模試には、いくつかの種類があります。どの模試を受ければいいのか決めるために、まずはそれぞれ特徴を把握しましょう。

TECOM(テコム)

TECOM(テコム)の全国統一模擬試験は、6月から翌1月頃までで年4回実施されています。その年の実施回数に応じて、テコム1、テコム2などと呼ばれます。

ほかの模試と比較すると問題の難易度が高く、本番に向けた力試しに向いています。ポイントは、問題の解説がシンプルでわかりやすいところです。何度も模試と復習を重ねていくことで、合格に必要な知識を積み上げ、着実に点数が取れる状態にもっていけるでしょう。

【参照元】TECOM|医師国家試験対策予備校、模擬試験、ネット講座のテコム

MEC(メック)

MEC(メック)の模擬試験は、年に3回実施され、時期ごとにそれぞれ春メック、夏メック、冬メックと呼ばれています。ほかの模試と異なり、3~4月前後の春頃にも受験できます。

問題制作には総勢10名の医療関係者・ノウハウを知り尽くした編集者が携わっているため、国試の難易度に近い試験を受けられます。受験後は「MEC摸試ステーション」のサービスで成績結果を詳細に確認できるので、苦手分析に役立つでしょう。

【参照元】MEC|メックの模擬試験

MEDIC MEDIA(メディックメディア)

MEDIC MEDIA(メディックメディア)医師国試模試は、7月から翌1月までに年3回実施されています。mediLinkが提供するQB(クエスチョンバンク)と連携しており、解説でQBの問題を確認できます。

試験の内容を復習しやすいため、経験や知識の幅を広げるために受験し、TECOM(テコム)やMEC(メック)と併用する使い方をおすすめします。

【参照元】MEDIC MEDIA|メディックメディア医師国試模試

季節別・医師国家試験の模試の選び方

医師国家試験の模試は、前述のように提供する会社によって種類があります。しかし、いったいどのような基準に沿って模試を選べばいいのでしょうか。受験する季節ごとに、おすすめしたい模試について紹介します。

時間的に余裕がある春の時期には、まだそれほど模試の重要度は高くありません。試しに受験するのであれば、初夏に実施されるテコム1をおすすめします。

テコム1では禁忌肢である重要疾患を主軸に扱っており、国試対策の基礎となる内容です。

なお、まだ対策を始めたばかりの段階では、無理して模試を受けるよりも前年度の過去問を解いた方が実践的な力を身につけられます。すでにある程度勉強が進んでいるのであれば、受験して自身の実力を確かめてみるとよいでしょう。

夏までには、国家試験合格に必要な範囲の学習はすべて終えましょう。また、その時点での学力把握のために最低1回は模試を受験してください。

夏季は模試の選択肢が多いため、自分の重視したい要素にあわせて選ぶといいでしょう。内容は以下の通りです。

テコム1・2 基礎知識を定着させたい
夏メック 内容に当たりはずれのない模試を受けたい
メディックメディア あまり費用をかけずに今の学力をチェックしたい

なお、テコム2は、夏メックよりも病院実習内容からの出題が多いとされます。さまざまな特徴を踏まえたうえで、目的にあった模試を受けましょう。模試での結果をもとに、復習する範囲を決めて勉強を続けてください。

秋~冬

秋頃には、卒業試験postCC-OSCEがあるため、こちらに力を入れましょう。余裕があれば国試模試にも挑戦する程度で十分です。模試は冬期間に入ってすぐに1回国試本番の直前には必ず1回は受けましょう。

特に相対基準での評価を確認するうえで、受験者数の多い模試を受けることが大切です。冬メックは、例年もっとも受験者数が多く、予想精度も高いため受験をおすすめします。

また、実際の国試会場で受験できるため、事前に本番の環境に慣れておくことができます。メディックメディアの第2回も同じ時期に受けられるので、自分のキャパシティを考えながら受験する模試を選んでください。

本番直前には、テコム4とメディックメディア第3回があります。特にテコム4は多数の受験者が参加するため、自分の立ち位置を把握するのにより役立ちます。ここで得られた結果をもとに、本番に向けて最後の追い込みをかけましょう。

MediE医師講師 凛子 先生のワンポイントアドバイス

模試の試験内容について、大学にあらかじめ確認しておきましょう。大学によっては、受ける模試の種類がすでに決められていることもあります。

模試は本番を想定した受験ができる貴重なチャンスです。ただ過去問を解いているだけでは、合格に必要な対応力が身につきません。料金や手間を惜しむよりも、模試で得られる経験値や知識を優先させてください。

まとめ

医師国家試験に合格するためには、計画的に模試を受けることが重要です。模試を受験するメリットは数多く、たとえば「本番を想定したテストを受けることで、試験当日の空気に慣れること」ができます。

模試は複数の種類があるため、受験する時期や自分の目的にあわせて選択しましょう。

もしも国家試験準備に不安があったり、模試の勉強がうまくいかないという場合には、MediEのオンライン個別指導サービスをおすすめします。学生の「個」に寄り添った指導によって、学習の継続と目標達成をサポートします。

医学生特有の悩みにも対応しており、時間のかかる復習もじっくりと指導します。今の状況を打破したい人は、気軽にお問い合わせください。

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