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CBT(医学部共用試験)とは? 合格率やOSCEとの違い、勉強法も解説

医学部生は5年生になると臨床実習を行います。実習といえども学生が診療を行うには、一定の能力や適性を有していなければなりません。この「学生のクオリティ」を確認するための試験が、CBTとOSCEからなる共用試験です。本記事では、CBTの概要や出題範囲と特徴のほか、合格基準や試験対策法について紹介します。

CBTとは

CBT(Computer Based Testing)は、臨床実習前の医学生の能力を測る共用試験のひとつで、医学部を置く全国の大学で実施が必須となっています。
医学部では5年生から臨床実習が始まります。実習とはいえ学生が現場に出て患者と相対し、診察や治療、カルテの書き方などを勉強するわけですから、知識や技術、適性が全国レベルでの一定水準に達している必要があります。そのために行われているのが、修得した知識や技術を評価する共用試験(CBT・OSCE)です。CBTの結果は本人に通知され、平均点や一般的な合格基準も公表されます。
なおCBTはComputer Based Testingの名の通り、出題から解答まですべてコンピューターが行います。受験生一人ひとりにランダムに抽出された問題が出されるため、内容はそれぞれ異なりますが、難易度は一定になるようにプログラミングされています

CBTはいつ受ける?

CBTの実施時期や活用方法は各大学に一任されています。多くの場合、実施されるのは4年生の8月から2月の間です。合格しないと臨床実習に進めないので、4年生修了時には確実にパスしておかなければなりません。
なお、3年生の1月~3月の時期にCBTを実施する大学もあります。

CBTとOSCEの違い

共用試験にはCBTのほか、OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)があります。
CBTが知識や問題解決能力を測るのに対し、OSCEは態度や診察技能を評価します。いわゆる実技試験で、試験内容は面接や診察、外科手技などです。
CBTやOSCEの結果と各大学の進級試験や学期試験などの評価を組みあわせて、5年生に進級して臨床実習が受けられるかが最終的に判断されます。

OSCEについて詳しく知りたい方はこちらを参照ください。

OSCE(オスキー)とは? 医学部での共用試験の基本や対策を解説

CBTの内容

CBTの出題内容を具体的に紹介します。

概要

CBTは合計6ブロックで構成され、出題数は合計320問です。制限時間は各ブロック60分で、受験生は6ブロックにアンケートを合わせた合計7ブロックに丸1日かけて取り組みます
320問のうち75%にあたる240問がプール問題、いわゆる過去問です。残り25%にあたる80問は、その年新たに作成された問題で、翌年度以降はプール問題になる可能性があります。
なお、新問題として出題される80問は採点の対象ではありません。したがって合格するためには、しっかり過去問対策をすることが重要です。詳しくは後述します。

出題範囲

CBTは「医学教育モデル・コア・カリキュラム-教育内容ガイドライン-」に準拠しており、4年生までに修得した範囲から出題されます。以下のAからEのように基礎医学から臨床医学、社会医学まで、広い範囲にわたって出題されますが、約半分はDとEの「病気の知識」に関係します。
A 基本事項
B 社会と医学・医療
C 医学一般
D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療
E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療
F 診療の基本
参考:共用試験実施評価機構と共用試験

出題形式

出題形式はブロックによって異なります。
ブロック1から4の各60問は「5選択肢択一形式」で、5つの選択肢から答えをひとつ選びます。一方ブロック5の40問は、6つ以上の選択肢から答えをひとつ選ぶ「多選択肢択一形式」です。ブロック1から5は、同じブロック内であれば問題を見直し、間違いがあれば解答を変更できます。

ブロック6の40問は、ひとつの症例に関連した四つの問いに順番に答える「順次解答4連問5選択肢択一形式」です。たとえば患者の診察データから、推察される疾患や行うべき検査、推察される検査結果などを選択させることで、臨床推論能力を問います。またブロック6は、最初の問題の解答を確定して次に進むと、前問の「正答」に基づく症例が付け足されます。その時点で「一問目、間違えた!」と気付いても前には戻れません。そのため一問目でミスをすると大きな失点につながる恐れがあります。集中力が途切れがちな最終ブロックですが、より慎重な姿勢で臨みましょう。情報量の少ない一問目がとくに難解ですが、一問目で間違えたとしても焦らず、気持ちを切り替えることが大事です。

CBTの合格基準や合格率

どのくらいの得点をとれば、CBTに合格できるのでしょうか。気になる合格基準や合格率を紹介します。

CBTの合格基準

CBTの合格点は大学によって異なりますが、最低基準はIRT359前後(おおむね65%以上)とされています。IRT (Item Response Theory)とは難易度を配慮した項目反応理論です。CBTでは問題が一人ひとり異なるために、IRTを採用しています。
採点対象になるのはプール問題の240問です。新問題は採点の対象にはならないため「自己採点から想定していた得点よりも、実際は1割ほど高かった」という学生もいます。なかには正当率9割以上という高得点者もいます。
なお、最低基準をもとに独自の合格ラインを設定する大学があるので、確認しておきましょう。たとえば合格基準は「IRT359以上」とする、成績不振者へは追試を行う、CBTとは別に進級試験も行うなどがあります。

なお、2023年に共用試験が公的化されるタイミングで、全国統一の合格基準が設定される見込みです。

CBTの合格率

CBTの合格率について正確なデータはありませんが、他の試験よりも高いと言われています。問題のほとんどが過去問なので、比較的対策がしやすいようです。
もちろん不合格者もいるので合格率が高いからといって油断は禁物です。

CBT対策の方法

CBTの8割近くはプール問題なので、対策として、過去問を解くことはマストです。まず過去問をひととおりこなし、間違えた部分は教科書や参考書をチェックしながら復習しましょう。その後、分野に関係なくランダムに問題を解いたり、模試を受けたりすると効果的です。CBT全体の流れや本番の雰囲気に慣れるためにも、模試を最低1回は受けることをおすすめします。
試験対策の時間がない場合は、問題の6割近くを占める臨床医学の分野を重点的に復習しましょう。なお、勉強法について、詳しくはこちらで紹介しています。

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MediE医師講師 凛子 先生のワンポイントアドバイス

まずはCBT がどんな試験なのかを調べ、1年~4年生で習った基礎がどのくらい身についているかを確認しましょう。自分の習得度に応じて、ゆとりをもった準備期間を設定することが大切です。そしてスケジュールを立てたうえで、動画教材やQB Online CBTなどに取り組んでいきましょう。採点対象であるプール問題を確実に取るためにも、とにかく過去問を繰り返し解き、問題を把握することが大切です。

なお、私がCBTに不合格した際の体験記が掲載されています。詳しくはこちらを確認して、対策の参考にしてください。

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【留年】CBT不合格体験記 

CBTを受ける際の注意点

CBTを受験するにあたって最も注意すべきは、ブロック6です。先述のようにブロック6は順次回答型のため、一度解答を確定すると前の問題には戻れません。間違いに気づいたからといって、前の問題に戻るのは不可能です。そのため、ブロック6では一問目を慎重に解き、間違えてしまってもくよくよせずに次の問題に進みましょう。
さらにCBTは、筆記ではなく、全てコンピューター上で出題・解答するという独特の方式を採用しています。そのためパソコン操作に慣れておくことも準備のひとつです。

まとめ

CBTは医学生が臨床実習を始める前に必ず受け、合格しなければならない重要な共用試験です。大学の講義で忙しいなかで合格を勝ちとるには、専門生の高い指導サービスを受けることをおすすめします。
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【関連情報】
【医学生】CBTってどんな試験?【前編】
【医学生】CBTってどんな試験?【後編】

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